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明短WEB新聞

2007年9月3日掲載

「地域文化論(歩き遍路体験学習)」は、2001年の開講以来内容は充実しつつあります。

原初の心と体のネットワーク

第57番札所 栄福寺住職 白川密成
車椅子利用者にお話を伺う学生達

四国は美しい場所です。そして仏教も弘法大師(空海)が日本にもたらした密教も心の中に美しい場所をつくり出すための方法論であり、実践論でしょう。そして四国遍路は、その四国の雄大な自然やあらゆる"人"、様々な街、仏を抱く多くの聖地(寺)で成り立っています。

「四国歩き遍路大学ネットワーク」の様々な取り組みの中でも、皆さんは様々な人や場所に出会うでしょう。その中で、自分自身が「ネットワーク」であることに気付くのではないでしょうか。そんな時、もしかしたら「般若心経」に説かれている「空」(くう)の思想を実感として感じ取ることができるかもしれません。仏教や弘法大師の思想は抹香臭く遠い存在ではないのです。私たちの生活をエネルギッシュに展開してくれるアイデアが詰まっています。みなさんも四国遍路の出会いをきっかけにして、ぜひ仏教や弘法大師の思想にも、みなさんなりの方法でアクセスしてみてください。若い時にしか出会うことのできない仏教、遍路もたくさんあると思いますよ。老師にしか語り得ぬ話があるように。

私は弘法大師の残した言葉の中で「去去(ここ)として原初に入る。」という言葉がとても好きです。私達が四国遍路の中で出会う、私達の知らない自分達の姿は、新しい自分ではなく、心と体の"原初"の姿なのかもしれません。むしろそれは再会とも呼びたくなるような感動的な出会いを想像します。

私達が出会った原初の心と体は、これからどのようなネットワークをつくり、残してゆくのでしょうか。なんだかちょっとワクワクします。

札所の境内でお遍路さんに足浴のお接待をする学生
バリアフリー調査。NHKが取材中。
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