

2001年度から開講しました一般教育科目「地域文化論(遍路体験学習)」は、毎年9月に4泊5日の「ながつき遍路」を実施してきましたが、本年度はようやく88番まで進み、1500㎞を歩ききることができました。今年の9月15日に88番札所大窪寺で結願し、その後、17日に高野山金剛峯寺に結願の報告をしました。今回は、卒業生2人もかけつけて一緒に歩いてくれました。「ながつき遍路」に参加した学生数は、この9年間でのべ110名にもなります。
学生は歩くことを通して、それぞれさまざまな発見をしています。毎年、歩く学生は変わって、歩く様子・雰囲気も変わります。毎年変わらないのは、真剣に取り組むことができた学生が、5日間を歩き終わったあと見せる、満ち足りた笑顔です。
まったく前例のない「遍路を取り入れた授業」でしたが、9年間にわたって無事に遍路道を歩きつぐことができたのも、ご支援くださった方々のお陰と感謝しております。企画段階からお遍路の世界に導き教えてくださった滝口伸一客員教授をはじめ、お遍路公開講座受講生の皆さん、いつも手作りのお菓子やお守りお接待して下さる方、学生と一緒に歩いてくださる方、そっと応援の声をかけてくださる方・・・。本当に多くの方々の想いがあって、結願できました。ありがとうございました。
今回、4泊5日の遍路に参加して、歩くまではまぁ大丈夫だろうと、甘い考えで歩いてしまって後悔しました。初日だけで足にマメが出来てしまい、2日目から既に足を引きずってしまうような状態になってしまいました。遍路道は、上りや下りの坂が多く、山の自然の厳しさを知りました。上りは、比較的足は痛くなかったのですが、下りでは足の痛さのお陰で地獄でした。
もう、歩くのに精一杯で、あまりゆっくりと山の風景を見る余裕が無かったですが、どこの山も青々としており、下から見上げれば存在感に圧倒され、上から見下ろせば、その高さから見る絶景に、感動させられることが多かったです。あと、遍路中に出会った人たちとのちょっとした交流が楽しかったです。すれ違いざまに挨拶をして、笑顔で挨拶を返してもらえると、少しだけ元気を分けて貰えた気がしました。
この5日間の遍路は、痛いし、辛かったし、不満ばかりだったけれど、終わって振り返えると、参加してやはり良かったと思うと共に、これからは、「あの遍路のしんどさに比べれば、こんなもの」と、物事に取り組めそうな気がします。

