2020年度(令和2年度)講義概要―シラバス―

子ども家庭支援の心理学 (科目記号:EEK311)

寺川夫央

卒業/修了要件 授業形態 単位数 配当年次 開講期間
選択必修科目 演習 2単位 2年 前期

学位授与の方針との関連

1 幼児教育・保育に関する教育課程を編成し、幼稚園教諭・保育士として必要な専門的知識と技能の修得を目指す。
2 幼児教育・保育に関する教育課程を編成し、幼稚園教諭・保育士として必要な思考力・判断力・表現力及び保育実践力の涵養を目指す。
3 幼児教育・保育に関する教育課程を編成し、幼稚園教諭・保育士として地域社会で主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度の涵養を目指す。

授業科目の目的・テーマ

本授業の目的は、自ら社会の中に生きる、直接的にも間接的にも教育に関わる人間であることを意識した上で、心理学の基本的な知識を修得し、今後の教育および保育現場において活用することである。また、今後も教育および保育にかかわる心理学に興味関心を持ち、生涯にわたって学び続ける姿勢・態度を培うことを目的とする。
授業の内容は、生涯発達、初期経験、発達課題、家族・家庭、親子関係、家族関係、現代社会の課題、子どもの精神保健等について基本的な知識を学ぶとともにその学びを通して今後の教育および保育実践に役立つよう自ら考え、他者の意見と融合しながら学びを深める。

授業修了時の到達目標

1 生涯発達に関する心理学の基礎的な知識を習得する。
2 初期経験の重要性、発達課題等について理解する。
3 家族・家庭の意義や機能を理解する。
4 親子関係や家族関係等について発達的な観点から理解し、子どもとその家庭を包括的に捉える視点を習得する。
5 子育て家庭をめぐる現代の社会的状況と課題について理解する。
6 子どもの精神保健とその課題について理解する。
7 学習、発達やこころの問題について、心理学の知識を生かした保育および教育実践を想定することができる。
8 心理学的視点が日常生活および教育現場の中にあることに気づき、それを言語等で表現することができる。
9 グループワーク等を通して他者と協調しつつ学ぶことができる。

授業内容の全体計画

第1回:「生涯発達理論の考え方 発達と学びの関わり」 生涯発達から見た心の問題と家族について考える
第2回:「生涯発達心理学」 胎生期・乳幼児期・学童期の発達を概観する
第3回:「生涯発達理論からみた初期経験の重要性と発達課題」 思春期・青年期・成人期・老年期の発達を概観する
第4回:「家庭・家族の意義と機能」 子育てを取り巻く社会的状況と現代の子育ての難しさを捉える
第5回:「発達的な観点からみた親子関係・家族関係」 子育て期における家族の問題を理解する
第6回:「現代社会と子育て家庭と子ども・親の育ちにおける課題」 ライフコース・仕事・子育てから親の育ちを考える
第7回:「乳幼児・子どもの精神保健とその課題」 子どもの生活・生活環境とその影響を知る
第8回:「乳幼児・子どものこころの問題を考える」 子どもの心の健康に関わる症状と子どもの成長・回復力を考える
第9回:「子どもの学びへの理解(1)」 記憶能力の発達・代表的な学習理論・様々な学習を理解する
第10回:「子どもの学びへの理解(2)」 基本的な欲求・動機付け・学びへの意欲について理解する
第11回:「子どもの学びへの理解(3)」 子どもの主体的な学びに向けた家庭・教師・保育者の役割を考える
第12回:「子どもの発達とこころの問題への対応(1)」  子どもの発達における現代的な課題への対応を考える
第13回:「子どもの発達とこころの問題への対応(2)」 家庭・家族を中心とした子どもを取り巻く環境への対応を考える
第14回:「子どもの発達とこころの問題への対応(3)」 幼稚園・保育所・学校における子どもの発達やこころの問題への対応を考える
第15回:生涯にわたって学び続けること 今、保育者・教師に求められていること
定期試験

授業時間外の学習(予習・復習等)

事前学修 事前学習のための資料(プリント)、テキストの演習課題を中心に授業に臨む前にテキストの該当箇所を参照して学習する(2時間)。次回のグループワークのテーマについての個人ワークとして、自分の意見を文章でまとめる(0.5時間)
事後学修 授業時に行った小テストの見直しと再学習(0.5時間)。授業時の講義およびグループワーク、テキスト、配布資料等をもとにキーワード等を整理し、理解を深め、得た知識を活用できるよう文章でまとめる(1時間)。

単位認定に関わる評価方法

筆記試験 70%(定期試験50% 授業内小テスト20%)
提出物(時間外学習の資料を定期試験後に提出) 10%
講義・グループワーク等への参加度(講義内での質疑応答、グループおよび全体討議での発言内容等) 20%

受講生に望むこと

心理学は誰にとっても身近な学問です。これまでに培った知識、経験をもとに用語や概念の理解を進めてほしいと思います。授業では、学生の皆さんが主体的に参加できるようにペアワーク、グループワークを取り入れますので自分が学んだこと、考えたことを言葉にし、相手に伝えるコミュニケーションスキルを高めてください。なお、グループワークなどで知りえた他者の情報の取り扱いには十分に留意しましょう。

フィードバックの方法

小テストは、直後に解答し、解説する。
定期試験は成績手交日に各自に採点結果のコピーを返却し、模範解答を掲示する。

アクティブラーニング

毎回、各回のテーマに沿ったグループワークを実施し、全体討議を行う。 

テキスト

『子ども家庭支援の心理学』 青木紀久代編 みらい
『保育の心理学 第3版 子どもたちの輝く未来のために』 相良順子・村田カズ・大熊光穂・小泉左江子 著 ナカニシヤ出版

参考文献

『幼稚園教育要領解説』 文部科学省 フレーベル館
『幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説』 内閣府・文部科学省・厚生労働省 フレーベル館
『保育所保育指針解説』 厚生労働省 フレーベル館
『保育のための教育心理学 第2版』 坂原明(編) おうふう
『エピソードで学ぶ 赤ちゃんの発達と子育て』 菅野幸恵・塚田みちる・岡本依子 著 新曜社
『図で理解する 発達 ―新しい発達心理学への招待―』 川島一夫・渡辺弥生 著 福村出版

実務経験の有無

備考

本科目は教職に関する科目のうち教育の基礎理論に関する科目、また、保育士養成における保育の対象理解に関する科目である。ピアヘルパー資格を取得するための要件単位でもある。

オフィスアワー

木・11:00~12:30

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