2022年度(令和4年度)講義概要―シラバス―

栄養指導論実習Ⅰ (科目記号:LNI303)

藤田正隆

卒業/修了要件 授業形態 単位数 配当年次 開講期間
選択必修科目 実習 1単位 2年 前期

学位授与の方針との関連

2 思考力、判断力、表現力、主体性、協働性
4 地域志向性、地域貢献力

授業科目の目的・テーマ

対象者に普段からの食事の大切さを伝えるため、ライフステージ別の栄養的特徴を理解できる。栄養教育指導媒体をグループで協力して作成することができる。
また、栄養教育媒体を使って対象者に食事内容や日常生活の送り方についてアドバイスを行うことができる。

この科目は地域志向科目です。

授業修了時の到達目標

①栄養教育媒体を工夫して作成することができる。
②園児を対象とした「食育講座」に参加し、食の大切さを自作の教材を使って伝えることができる。
③高齢者を対象とした「健康教室」において、栄養教育媒体を使って高齢者とコミュニケーションを図ることができる。
④地震など災害時の食事支援内容を理解できる。具体的な支援内容を書き出すことができる。
⑤スポーツ愛好家を対象とした「スポーツ栄養教室」に参加し、スポーツ(身体活動レベルの向上)に興味を持ち、実践することができる。

授業内容の全体計画

第1回 保育園児の食育活動(1)保育園児を対象とした集団教育の全体計画案を作成する。
第2回 保育園児の食育活動(2)テーマに添った栄養教育媒体を検討し、栄養教育媒体をグループで作成する。
第3回 保育園児の食育活動(3)栄養教育媒体を作成する。指導計画案の修正を行う。
第4回 保育園児の食育活動(4)栄養教育媒体を使ってグループで協力して発表練習する。 
第5回 保育園児の食育活動(5)「食育講座」に参加する。保育園児と交流し、食育活動の大切さを体感する。
第6回 健康づくりのための運動と栄養摂取の実践(1)健康づくりのための身体活動基準を理解する。
第7回 健康づくりのための運動と栄養摂取の実践(2)筋肉とたん白質、骨を守るための食事を理解する。
第8回 健康づくりのための運動と栄養摂取の実践(3)塩分の摂取と付き合い方、熱中症、水分補給を理解する。
第9回 健康づくりのための運動と栄養摂取の実践(4)「スポーツ栄養教室」に参加し、受講者と交流する。
第10回 高齢者との交流活動(1)高齢者の食生活、食事の特徴を調べる。高齢者の食事内容を理解する。
第11回 高齢者との交流活動(2)高齢者個人を対象とした生活習慣病予防のための栄養教育を理解する。
第12回 高齢者との交流活動(3)高齢者の集団を対象とした栄養教育計画書(指導案)を作成する。
第13回 高齢者との交流活動(4)「健康教室」に参加し、高齢者の住民と交流する。
第14回 災害時の食事支援(1) 災害に対する備えについて調べる。家庭で備えておきたい防災用品を理解する。
第15回 災害時の食事支援(2) 災害時の避難場所において、避難者への食事支援について理解する。
定期試験

※7回目・8回目は、JMookが提供するオープン講座「健康づくりのための運動と栄養摂取の実践」を教材として使用する。

授業時間外の学習(予習・復習等)

<事前学習>
 自分の意見や考えをグループあるいはクラス全体で発表できるよう、ノートに整理しておくこと。
 「食育講座」、「健康教室」、「スポーツ栄養教室」に参加するので、自分の役割を把握し、クラスの仲間と協力して行動すること。

<事後学習>
 栄養教育媒体の作成、イベント参加のためのリハーサルは、授業時間内で終わらないので、授業時間外にも作業など対応すること。

単位認定に関わる評価方法

定期試験40%、レポートの提出20%、イベント参加時(発表等)の態度20%、授業に取り組む態度20%

受講生に望むこと

グループやクラス全体の協議では、積極的に自分の考えや意見を出してください。
グループやクラス全体の一体感、周囲への気遣い、コミュニケーションを大切にしてください。

フィードバックの方法

「食育講座」、「健康教室」、「スポーツ栄養教室」の受講者からの意見、要望、評価の内容を伝える。
定期試験は採点後、模範解答と併せて返却する。

アクティブラーニング

クラス全体あるいはグループによる討議を行う。
栄養教育媒体を作成する。
保育園児や高齢者の前でテーマに添った発表を行う。

テキスト

『栄養教育論』社団法人全国栄養士養成施設協会・社団法人日本栄養士会監修 第一出版
『栄養教育論実習』栄養科学シリーズNEXT:片井加奈子・川上貴代・久保田恵編 講談社
『管理栄養士・栄養士必携』日本栄養士会編 第一出版

参考文献

関係する資料を随時配布する。

実務経験の有無

保健所の管理栄養士として、地域で開催されている栄養改善・健康づくり事業を企画・立案・実施した経験を授業に活かす。
また、40歳以上の中高年者を対象とした特定保健指導に従事した経験を授業に活かす。

オフィスアワー

金・14:20~16:10

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