2022年度(令和4年度)講義概要―シラバス―

医療的ケアⅠ (科目記号:LWK203)

藤井皆子

卒業/修了要件 授業形態 単位数 配当年次 開講期間
選択必修科目 講義・演習 2単位 1年 後期

学位授与の方針との関連

2 専門的知識・技能、倫理・価値観
3 協働性、多職種連携

授業科目の目的・テーマ

医療的ケアを行う際に必要な基礎として、個人の尊厳・保健医療等の制度・喀痰吸引・清潔操作・感染予防チ-ム医療について修得する。

授業修了時の到達目標

医療における倫理的配慮の必要性や吸引と経管栄養を行う際に必要な基礎知識・技術(バイタルサイン・清潔操作)を理解する。

授業内容の全体計画

医療的ケア実施の基礎として以下の項目の授業を行う。
第1回 人間と社会(個人の尊厳・医と介の倫理・個人情報と守秘義務))
第2回   〃  (医療的ケアを受ける利用者の対応・介護、看護の立場・生活支援))
第3回 保健医療制度とチーム医療(保健医療に関する諸制度・医行為に関する法律))
第4回   〃         (喀痰吸引と経管栄養についての看護・介護の連携)
第5回 安全な療養生活(喀痰吸引や経管栄養の安全な実施。リスクマネージメントについて)
第6回   〃    (ヒヤリハットとアクシデント)
第7回   〃    (救急蘇生法)
第8回 清潔保持と感染予防(標準予防策・手洗い、うがい、手指消毒等)
第9回   〃      (職員の感染予防対策・生活環境)
第10回   〃      (医療廃棄物の処理)
第11回 健康状態の把握(平常時の健康状態の把握健康の観察法と平常時の違いの把握)
第12回   〃    (バイタルサインとその見方)
第13回   〃    (バイタルサインの測定方法)
第14回   〃    (急変時の把握とその対応・準備)
第15回 医療的ケアと介護福祉士の責任まとめ
  定期試験

授業時間外の学習(予習・復習等)

予習として、医療ケアの法規や基本的な理論を学ぶので専門用語の意味を調べ理解しておくこと。
復習として、小テストにポイントとなる項目をまとめているので自宅で必ず学習し理解すること。(1回あたりの時間外学習4時間)

単位認定に関わる評価方法

試験(筆記・実技)70% 課題20% 受講態度10%

受講生に望むこと

人の生命にかかわる内容であり、理論と実技がある。医療行為を介護福祉士が行えることになった背景や法律を理解し、他職種との連携の必要性を理解できるよう復習してほしい。
実技は、清潔操作・感染予防・バイタルサインがあり、医療的ケアⅡの喀痰吸引・経管栄養の実技を身につける際の基礎となることを念頭におき取り組んでほしい。

フィードバックの方法

課題は、添削後次の授業で総括する。

アクティブラーニング

第7回、第8回、第13回 グループワーク

テキスト

『最新・医療的ケア』 第2版     中央法規

参考文献

『介護職員等による喀痰吸引・経管栄養研修テキスト』中央法規出版

実務経験の有無

老年看護学の看護教員として、看護師の体験をふまえて授業をおこなう。

オフィスアワー

木・14:20~16:10

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